色の三つの属性
色は色相、明度、彩度の三つで説明します。色相は赤や青のような色の種類、明度は明るさと暗さの度合い、彩度は色がどれだけ鮮やかで強いかを表します。色を塗り始めると多くの人は色相に気をとられますが、絵が立体に見えるかどうかを決めるのは明度です。陰影のガイドで練習した明るさの段階が、色でもそのまま通用するわけです。塗った絵を白黒にしたり目を細めて見たりすると明度だけを確かめられますが、このときすべての色が同じような灰色に見えるなら、色はにぎやかでも立体感の弱い絵です。
色は明度が先です。色の三属性と補色、水彩の水の加減と技法、色鉛筆を重ねる方法とよくある失敗をまとめました。
色は色相、明度、彩度の三つで説明します。色相は赤や青のような色の種類、明度は明るさと暗さの度合い、彩度は色がどれだけ鮮やかで強いかを表します。色を塗り始めると多くの人は色相に気をとられますが、絵が立体に見えるかどうかを決めるのは明度です。陰影のガイドで練習した明るさの段階が、色でもそのまま通用するわけです。塗った絵を白黒にしたり目を細めて見たりすると明度だけを確かめられますが、このときすべての色が同じような灰色に見えるなら、色はにぎやかでも立体感の弱い絵です。
色相環で向かい合う色を補色といいます。補色どうしを混ぜると色がにごって灰色や茶色に近づき、並べると互いをより鮮やかに見せます。この性質には二つの使い道があります。派手すぎる色を落ち着かせたいときは補色を少し混ぜ、目立たせたい所の隣には補色を置きます。最初は絵の具や色鉛筆をたくさんそろえるより、赤、黄、青をそれぞれ暖かい色と冷たい色でひとつずつ選ぶ程度の少ない色で混ぜてみる練習のほうが、色の理解にずっと役立ちます。色数が少ないと、絵全体の色も自然になじみます。
水彩絵の具は透明なので、下の色が上に透けて見えます。そのため明るい色の上に暗い色はのせられても、暗い色の上に明るい色をのせて覆うのは難しいのです。順番はいつも明るい所から暗い所へ進みます。白い絵の具を使うより、白く残したい部分は最初から塗らずに紙の白を残しておくのが水彩の基本です。色の濃さは絵の具の量より水の量で調節します。水を多く混ぜれば淡く澄んだ色に、少なければ濃い色になります。塗った直後と乾いた後では色がかなり違って見えるので、切れ端の紙に先に塗って乾かして確かめる習慣をつけるとよいでしょう。
水彩は紙がどれだけぬれているかで結果が大きく変わります。次の技法を切れ端の紙でひとつずつ試すと、水と紙の関係を早く覚えられます。
ふつうのスケッチブックに水をたくさん使うと、紙が波打ったり毛羽立ったりして絵の具が均一に広がりません。水彩には、厚くて水によく耐える水彩専用の紙を使うのがおすすめです。水彩紙は表面によって細目、中目、荒目に分かれ、最初は中目が扱いやすいでしょう。紙の四辺を板にテープで貼っておくと、乾くときの反りを減らせます。水入れは二つ用意し、ひとつは筆を洗う用、もうひとつはきれいな水をつける用にすると、色がにごりません。
色鉛筆は消しにくく、強く押すと紙の目がつぶれて、その上に色がのらなくなります。そのため、弱い力で同じ向きの線を何層も重ねて色を濃くしていくのが基本です。違う色を重ねると紙の上で混ざって新しい色になるので、影に黒を使うかわりに補色や暗い青、紫を重ねると、ずっと豊かな暗さが出ます。最後に力を入れてこすり、紙の目を埋める方法を使うと表面がなめらかでつやが出ますが、その後は重ね塗りが難しいので、塗り終えてからだけ使います。水に溶ける水彩色鉛筆は、塗った後にぬれた筆でなでて水彩のようにのばすこともできます。
色を塗り始めたころによく見られる問題です。一部の絵の具の顔料には体に有害な成分が含まれることがあるので、筆先を口で整えず、作業の後は手を洗いましょう。子どもと一緒に使うときは、子ども向けの安全表示がある製品を選びます。
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